商品状態:開封しましたが試聴したのは2枚だけで新品同様です。
・20世紀前半の名演奏家たちによるモーツァルト録音を全3巻CD各12枚(計36枚)に収めた豪華装丁の書籍付きCDです。1905年録音のアデリーナ・パッティ(ソプラノ)が歌う「恋とはどんなものかしら」、1906年録音のジュール・ブーシュリ(ヴァイオリン)によるヴァイオリン協奏曲第5番~第3楽章に始まり、1952年録音のユリス・ドレクリューズ(クラリネット)によるクラリネット協奏曲まで、約半世紀のモーツァルト演奏を味わい尽くすことができる内容となっており、歴史的録音を愛するクラシック愛好家にとっては、まさに垂涎のセットです。
当セットの音源は、20世紀前半の録音であるため、元々のフォーマットは78回転のSPレコードです。SPレコードは、重たく、割れやすく、12インチ盤片面で4分半しか録音ができません。盤の素材も戦後のLPレコードよりずっと固く、粗いため、針と盤の摩擦からスクラッチノイズを発します。しかし、これらの「伝説の録音」には、そうしたノイズに勝る演奏の圧倒的な魅力があります。20世紀前半は戦争の時代でした。第1次大戦と第2次大戦の間の時期(両大戦間)は人々が戦争の不安におびえていました。そのことが演奏にも反映しています。指揮者のワルターやビーチャム、ヴァイオリンのクライスラーやティボー、ピアノのフィッシャーやケンプなど、情緒豊かな演奏をする名演奏家がこの時代に多いのは、厳しい時代に生きる聴衆の要望に応えるためではないでしょうか。同時に両大戦間は科学技術が飛躍的に発展した時代でもありました。譜面を精密に読み取り、高い技術で、楽曲の形をゆがめることなく、端然と表現する演奏も流行しました。指揮のトスカニーニ、ヴァイオリンのシゲティ、ピアノのギーゼキングは、それぞれの分野のパイオニアとなり、20世紀後半の演奏様式に大きな影響を与えました。両大戦間には多くの優れた芸術作品が生まれましたが、「演奏」の分野でも同じであったことを、当セットは証明しています。当セットの編者は長年フィリップスのクラシック部門の責任者を務めた新忠篤氏と、元小学館版『モーツァルト全集』の編集長だった大原哲夫氏。SPレコードからの復刻は新氏があたり、自作のフォノイコライザーやラインアンプを経てDSD録音し、ノイズをとるための電気的操作はやめ、楽音を損なうことなくCDに収録します。また、SPレコードの片面(平均演奏時間約4分)ごとにトラックを入れ、SPレコード時代の盤面の開始位置を確認できるようになっています。書籍部分は大原氏があたり、SP盤の詳細データ掲載と演奏者紹介、谷川俊太郎氏の書き下ろしの詩、ピアニスト内田光子氏へのインタビュー、イギリスの音楽評論家タリー・ポッター氏の書き下ろし原稿、そして戦前の英グラモフォン誌や日本のディスク誌の貴重な記事を発掘して掲載します。各巻は約250ページの解説書付き。装丁にはバングラデシュの画家カジ・ギャスディン氏の作品を用い、ロゴマーク、装丁デザインは勝井三雄氏が担当。美麗な収納ボックスに収められています。
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ご留意事項
・落札後、3日以内にご連絡がない場合は、落札者都合でキャンセルさせて頂きますのでご了承ください。
・あくまでも中古品であることをご理解のうえ、入札をお願い致します.
・ご不明点があればお気軽にご質問下さい
・ノークレームノーリターンでお願いいたします。
・細部にこだわる方はご遠慮下さい
新忠篤 モーツァルト伝説の録音 第3巻